Claude Sonnet 5.5とGPT-6.1 Solが登場|変更点・料金・移行時の注意

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  1. 01GPT-6 Solから1週間で6.1 Sol、Sonnet 5.5も登場
  2. 02Sonnet 5.5は、同じ単価で速く、少ないトークンで動く
  3. 03GPT-6.1 Solは、Astraに近い性能と費用のバランスを狙う
  4. 04標準API料金は、入力と出力が同額
  5. 05提供先と、APIを切り替える前の注意
  6. 06両モデルの優劣は、今回の発表だけでは決められない
  7. 07参考文献

GPT-6 Solから1週間で6.1 Sol、Sonnet 5.5も登場

Anthropicが2026年9月28日にClaude Sonnet 5.5を発表し、翌29日にはOpenAIの公式変更履歴にGPT-6.1 SolのCodex・ChatGPT Work向け更新が掲載されました。Sonnet 5.5の発表とOpenAIの変更履歴で確認できます。

GPT-6 SolのCodex・ChatGPT Work向け展開開始は9月22日なので、公式変更履歴の日付で見ると、6.1 Solまでわずか1週間です。6 Solが出たばかりなのに、もう6.1 Sol。その間にSonnet 5.5も登場して、忙しいリリースだなと思いました。

まとめて読むと、両社とも性能と費用のバランスに力を入れていることが分かります。Sonnet 5.5はSonnet 5と同じトークン単価で処理効率を改善し、GPT-6.1 SolはAstraに近い性能をより低い価格で提供する位置づけです。

この記事では、2026年9月30日時点の公式情報をもとに、変更点、料金、利用できる環境、API移行時の注意を整理します。同じ課題を両モデルに実行させた比較レビューではありません。

Sonnet 5.5は、同じ単価で速く、少ないトークンで動く

Sonnet 5.5について分かりやすい変化は、速度と処理効率です。AnthropicはSonnet 5に比べ、出力生成が30%以上速く、同じ作業に必要なトークンも減ったと説明しています。同社のテストでは、タスク当たりの費用が最大30%下がりました。

ここは少し紛らわしいのですが、APIのトークン単価が30%値下げされたわけではありません。入力は100万トークン当たり$2、出力は$10で、Sonnet 5と同じです。必要なトークンが減ることで作業全体の費用が下がる、という説明です。「最大30%」もAnthropicのテスト結果であり、すべての処理に当てはまる削減率ではありません。公式発表のIntroductionとCost and speedに根拠があります。

用途としては、範囲が明確な機能追加やバグ修正、調査、文書やスライドの作成などが挙げられています。Sonnetの製品ページでも、日常の開発や繰り返し実行するエージェント作業、デザイン・資料作成を中心に紹介されています。

先に登場したOpus 5.5との関係も、用途で考えると分かりやすいです。Anthropicは、継続的な判断が必要な複雑で自由度の高い作業では、引き続きOpus 5.5が強いとしています。Sonnetのベンチマークが近づいても、すべての仕事を置き換えられるという説明ではありません。

また、同じモデルでも推論の深さを調整するeffortによって、待ち時間や消費トークンが変わります。Sonnet 5.5のデフォルトはClaude CodeとClaudeアプリでmedium、Claude Platformではhighです。公式発表のeffortの説明を見ると、利用する環境によって初期設定が違うことにも注意が必要です。

GPT-6.1 Solは、Astraに近い性能と費用のバランスを狙う

OpenAIはGPT-6.1 Solを、複雑なコーディング、コンピューター操作、専門的な仕事で、Astraに近い性能をより低い価格で提供するモデルと説明しています。GPT-6の公式ガイドでは、速度・費用・知能のバランスを取るモデルとして整理されています。

ただし、「Astraに近い」はあらゆる課題で同等という意味ではありません。OpenAIのモデル選択ガイドも、同じ課題でAstraと比較し、品質と費用の差を確かめるよう勧めています。具体例は、決算資料からの取締役会向けプレゼンテーション作成や、製品概要からのWebサイト構築です。

主なAPI仕様は次の通りです。公式モデルページで確認しました。

項目GPT-6.1 Sol
モデルIDgpt-6.1-sol
コンテキストウィンドウ1,050,000トークン
最大出力128,000トークン
入力テキスト、画像
出力テキスト
推論設定low、medium、high、xhigh、max
デフォルトの推論設定medium

コンテキストウィンドウは、一度の処理で扱える情報量の上限です。大きなコードベースや長い資料を扱えますが、最大容量まで入れても同じ料金という意味ではありません。長い入力の料金条件は後述します。

CodexとChatGPT Workでは、契約プラン、クライアント、ワークスペース設定によって利用可否が変わります。9月29日のCodex CLI 0.159.1では、同梱モデルカタログのデフォルトにもGPT-6.1 Solが追加されました。公式変更履歴の該当項目で確認できます。

筆者の環境でもGPT-6.1 Solを確認できました。利用可否は環境によって異なりますが、少なくとも自分の環境には届いています。

標準API料金は、入力と出力が同額

両モデルの料金を並べると、標準APIの入力と出力は同じ金額です。以下は100万トークン当たりの米ドル価格で、GPT-6.1 SolはStandardの短いコンテキスト側の料金です。

項目Claude Sonnet 5.5GPT-6.1 Sol
入力$2$2
出力$10$10
キャッシュ読み取り$0.20$0.10
キャッシュ書き込み$2.50(発表掲載の料金)$2.50

出典はAnthropicの発表内料金表とOpenAIのAPI料金表です。キャッシュは、繰り返し使う入力を再利用する仕組みです。表は料金の一部を比べたもので、キャッシュの保存条件や適用方法まで同一とは限りません。

GPT-6.1 Solでは、入力が272Kトークンを超えるリクエストは、リクエスト全体の入力・キャッシュ料金が2倍、出力料金が1.5倍になります。長いコンテキスト側では入力$4、出力$15です。この条件はモデルページのPricingに明記されています。

入力と出力の単価がそろっていても、実際の請求額は、使うトークン数、キャッシュの利用状況、処理モード、ツール利用などで変わります。また、この表はAPI料金です。ClaudeやChatGPTの月額プランの利用上限を、そのまま比較できる数字ではありません。

提供先と、APIを切り替える前の注意

Sonnet 5.5はClaude.aiのWeb・iOS・Androidで利用でき、開発者向けにはClaude Platform、AWS、Google Cloud、Microsoft Foundryで提供されています。Sonnetの製品ページのAvailability and pricingで確認できます。GPT-6.1 SolはOpenAI APIに加え、前述のCodex・ChatGPT Work向け更新が案内されています。

アプリのモデル選択とは別に、自分でAPIを組み込んでいる場合は、モデルID以外の設定も確認する必要があります。

Sonnet 5.5はThinkingの無効化設定が変わる

従来のthinking.type: "disabled"はSonnet 5.5では使えず、400エラーになります。応答前の推論を抑える用途では、新しいthinking.type: "between_tools"へ変更します。

ただし、これはツール呼び出しの間の推論まで全部なくす設定ではありません。利用できるeffortはlow、medium、highで、xhighやmaxとの組み合わせはエラーになります。公式移行ガイドのTurn off up-front thinkingに条件が載っています。

移行ガイドには、ツール利用の強制指定やThinkingブロックの扱いなど、ほかにも確認項目があります。既存のSonnet向け実装を切り替える場合は、自分の設定に該当する項目を確認した方がよさそうです。

GPT-6.1 Solはツール呼び出しにResponses APIを使う

GPT-6.1 Solはnoneとminimalの推論設定に対応していません。GPT-6 Solでnoneを使っていた実装は設定の変更が必要です。

また、ツール呼び出しにはResponses APIを使います。Chat Completionsはツールを使わないリクエストに対応するため、従来のChat Completions経由のツール利用を、モデルIDの変更だけで移行できるとは限りません。GPT-6公式ガイドのMigration quickstartで確認できます。

両モデルの優劣は、今回の発表だけでは決められない

Sonnet 5.5の発表にはOpenAIモデルとの比較表がありますが、そこに載っているのはGPT-6 Solです。翌日に更新されたGPT-6.1 Solとの直接比較として読むことはできません。発表のPerformance表では、モデル名まで確認する必要があります。

現時点の公式情報から見ると、Claude側では範囲の明確な日常作業をSonnet 5.5へ任せる選択肢が強まり、OpenAI側では複雑な仕事を繰り返す際の費用を抑える選択肢としてGPT-6.1 Solが加わった、と整理できます。

比較するなら、同じバグ修正や資料作成を頼み、結果の品質、完了までの時間、修正の回数、総費用を並べるのがよさそうです。単価が同じでも、やり直しや確認に何往復もかかれば費用と時間は増えます。

今回まず感じたのは、GPT-6 Solから6.1 Solまでの間隔の短さでした。Sonnet 5.5も含め、リリースが続くとモデル名や変更点を整理するだけでも忙しいです。その中で今回の2モデルを見ると、速度や費用を含めて、日常的に任せるモデルを考え直す材料になっています。

参考文献

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