WiseとRevolutを使い分けるために見た違い

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  1. 01 結論の要点
  2. 02 1. サービスの位置づけとモデル
  3. 03 2. 料金・レート・上限の考え方
  4. 04 3. ユースケース別の適性
  5. 05 4. セキュリティと運用
  6. 06 5. 実体験:送金・決済の現場から
  7. 07 6. 実務的な選び分けの指針
  8. 08 まとめ
  9. 09 参考文献

結論の要点

Wise はミッドマーケットレートの適用と明示された手数料により、国際送金と多通貨口座のコストを把握しやすいサービスです。Revolut は多機能な金融アプリとして、予算管理、使い捨てバーチャルカード、旅行特典などを階層型サブスクで拡張します。高額送金や為替コストを重視するなら Wise、複数の金融機能をひとつのアプリで扱いたいなら Revolut が候補になります。


1. サービスの位置づけとモデル

  • Wise: 国際送金と多通貨アカウントの専業。実勢のミッドマーケットレートを適用し、手数料は明示。隠れコストを排除します。

Wise 公式サイトのスクリーンショット

  • Revolut: 多機能金融アプリ。無料プランに加えて、有料の Premium/Metal で上限・特典・保険等を拡張します。

Revolut 公式サイトのスクリーンショット

1.1 法的地位と規制

  • Wise: 英国を拠点とする送金業者。上場企業で透明性が高い設計です。
  • Revolut: 英国発フィンテック。地域により銀行免許または電子マネー業として運営します。

2. 料金・レート・上限の考え方

  • 為替レート: Wise はミッドマーケットレートの適用が原則。Revolut はプランによっては優遇枠があり、週末スプレッド等の条件に留意します。
  • 送金手数料: Wise は送金額・通貨・経路に応じた明示手数料。Revolut は一定枠内の両替が無料となるプランがあり、超過分にレート上乗せや手数料が生じます。
  • 上限/特典: Revolut Premium/Metal は月間無料両替枠、旅行保険、空港ラウンジ等の付帯を持ちます。Wise は機能を絞り、原価ベースの料金設計です。

2.1 主な仕様と料金の比較表

項目WiseRevolut (スタンダード/プレミアム/メタル)
月額料金無料無料 / 980円 / 1,980円
カード発行手数料 (1枚目)1,200円無料
対応通貨数約40通貨約35通貨
ATM無料引き出し上限月2回、合計30,000円まで月25,000円 / 50,000円 / 100,000円
為替レートモデルミッドマーケットレート独自レート
週末両替手数料なしスタンダード: 1% / プレミアム・メタル: 追加なし
日本からの最大送金限度額1億5000万円100万円
主要な付加価値主要通貨含む複数の現地口座情報取得キャッシュバック、パートナー特典

| 国内送金の無料回数/月 | — | 1回 / 3回 / 5回 | | 両替の公正利用枠/月 | — | スタンダード: 300,000円 / プレミアム・メタル: 追加なし | | 両替回数上限(24時間) | — | 100回(全プラン共通) |

注: プランや上限は地域・時期で変更される可能性があります。Revolutの週末手数料はプラン/条件に依存します(詳細は 2.4〜2.6 を参照)。送金限度額は本人確認レベル・法令・口座状態により変動の可能性があります。最新情報は公式サイトでの確認を推奨します。

2.2 Wiseデビットカードの料金・手数料(日本円)

項目内容料金
カードの注文サブスクリプション料金はありません1,200円
速達配送DHLで1〜2日で配送1,298円〜
デジタルカードオンライン・店舗・海外での決済に利用可無料
カードの交換任意のタイミングで再発行640円
期限切れカードの交換期限到来時に新カードを通知・発行無料
外部Eウォレットのチャージ一部通貨でのデジタルウォレット等へのチャージに適用2%

補足: 手数料は通貨・地域・時期により変動します。最新の料金は Wise の公式料金ページ でご確認ください。

2.3 Revolut 共通事項(日本)

入金(チャージ)手数料(全プラン共通)

カード種別国内発行例外(海外発行/ビジネス等)
Visa クレジット/プリペイド1.7%1.7%
Visa デビット無料1.7%
Mastercard クレジット/デビット無料1.7%
Mastercard プリペイド1.3%1.7%

注: アプリ表示の手数料が最終。銀行振込や国際送金では振込元/中継銀行の手数料が発生する場合があります。

バーチャルカード(全プラン共通)

  • バーチャル/ワンタイム(使い捨て)バーチャル: 無料

両替回数(全プラン共通)

  • 24時間で最大100回(外貨両替および貴金属取引に適用)。

Pay All Fees(中継銀行手数料の前払い、全プラン共通)

  • 受取人が満額を受け取れるよう、送金時に定額手数料を前払いするオプション。
  • 手数料は基本通貨やルートにより異なり、送金前にアプリで提示(随時変更)。プランに応じて割引あり。
  • 注意: 手数料および対応ルートは随時更新されます。最新情報はアプリ内表示または手数料ページをご確認ください。

2.4 Revolut スタンダードの料金・手数料(日本円)

サブスクリプション

  • 手数料: 無料

リアルカードの発行・配送

項目内容料金
カード発行料(スタンダード)初回発行無料
発送料(スタンダード)普通郵便 / 速達500円 / 2,000円
メタル会員→スタンダード再発行メタルカードは再発行後スタンダードカードへ注記

バーチャル/カスタマイズカード

  • バーチャル/ワンタイム(使い捨て)バーチャル: 共通事項参照(無料)
  • カスタマイズカード(デザイン): 700円(発行・配送は別途)

ご利用(ATM/送金)

  • ATM引き出し: 月次サイクルで25,000円まで無料(外貨は相当額)。超過分は2%の手数料。ATM事業者手数料が別途かかる場合があります。
  • 送金(アプリ内): 無料
  • 送金(銀行口座へ・国内): 220円(毎月1回まで無料。月次サイクル基準)
  • 送金(銀行口座へ・国際): 無料(中継銀行等の手数料が発生する場合あり。アプリで事前提示/予測表示)

両替・公正利用・週末(概要)

  • 公正利用枠: 月300,000円(または相当額)まで追加手数料なし。超過分は0.5%(2.7参照)。
  • 週末マークアップ: スタンダードは週末に1%(時間帯は2.7参照)。
  • 回数上限: 24時間で最大100回(2.7参照)。

参考リンク:

2.5 Revolut プレミアムの料金・手数料(日本円)

サブスクリプション

  • 手数料: 月額980円 または 年額9,800円(前払い)
  • 課金タイミング: 契約日を起点とする「月次サイクル」で請求(例: 1月10日契約 → 毎月10日が応当日)。

リアルカードの発行・配送

  • 発行料: 1枚目/2枚目 無料、3枚目以降 2,000円(カード種類を問わず合算でカウント)
  • 発送料: 無料
  • 14日以内にプレミアム解約: 所定の手数料が発生(アプリに表示)

バーチャル/カスタマイズカード

  • バーチャル/ワンタイム(使い捨て)バーチャル: 共通事項参照(無料)
  • カスタマイズカード(デザイン): プレミアムはデザイン手数料 無料

ご利用(ATM/送金)

  • ATM引き出し: 月次サイクルで50,000円まで無料(外貨は相当額)。超過分は2%の手数料。ATM事業者手数料が別途かかる場合があります。
  • 送金(アプリ内): 無料
  • 送金(銀行口座へ・国内): 220円(毎月3回まで無料。月次サイクル基準)
  • 送金(銀行口座へ・国際): 無料(中継銀行等の手数料が発生する場合あり。アプリで事前提示/予測表示)

両替・公正利用・週末(概要)

  • 公正利用枠: 追加の両替手数料なし(平日)。
  • 週末マークアップ: 追加なし。
  • 回数上限: 24時間で最大100回(2.7参照)。

貴金属の売買

  • 0.5% または 150円のいずれか大きい金額。

解約・返金ポリシー(プレミアム)

  • 契約後14日以内の解約: 利用状況に基づき一部/全額返金。既に1枚目のカードが発送済みの場合は発送料2,000円を支払い。
  • 契約後14日超〜10ヶ月以内の解約:
    • 月額プラン: 以後の自動更新は停止。既払月額は返金なし。加えて違約金としてサブスクリプション2ヶ月分を支払い。
    • 年額プラン: 翌年以降の自動更新を停止。既払年額は返金なし(契約期間満了まで利用可)。
  • 契約後10ヶ月以降の解約:
    • 月額プラン: 以後の自動更新は停止。既払月額は返金なし(当月末まで利用可)。
    • 年額プラン: 翌年以降の自動更新を停止。既払年額は返金なし(年額契約期間満了まで利用可)。

2.6 Revolut メタルの料金・手数料(日本円)

サブスクリプション

  • 手数料: 月額1,980円 または 年額19,800円(前払い)
  • 課金タイミング: 契約日を起点とする「月次サイクル」で請求(例: 1月10日契約 → 毎月10日が応当日)。

リアルカードの発行・配送

枚数メタルカードプレミアム/スタンダードカード
1枚目無料無料
2枚目6,000円無料
3枚目以降6,000円2,000円
  • カウント方法: カード種類を問わず、発行したリアルカードの合計枚数でカウントします。
  • 14日以内にメタル解約: 所定の手数料が発生(アプリに表示)。
  • 発送料: 無料。

バーチャル/カスタマイズカード

  • バーチャル/ワンタイム(使い捨て)バーチャル: 共通事項参照(無料)
  • カスタマイズカード(デザイン): メタルはデザイン手数料 無料

ご利用(ATM/送金)

  • ATM引き出し: 月次サイクルで100,000円まで無料(外貨は相当額)。超過分は2%手数料。ATM事業者手数料が別途かかる場合があります。
  • 送金(アプリ内): 無料
  • 送金(銀行口座へ・国内): 220円(毎月5回まで無料。月次サイクル基準)
  • 送金(銀行口座へ・国際): 無料(中継銀行等の手数料が発生する場合あり。アプリで事前提示/予測表示)

メタルキャッシュバック

  • 対象カード利用額の1.0%をキャッシュバック。
  • 上限: 月次サイクルあたり5,000円。

両替・公正利用・週末(概要)

  • 公正利用枠: 追加の両替手数料なし(平日)。
  • 週末マークアップ: 追加なし。
  • 回数上限: 24時間で最大100回(2.7参照)。

貴金属の売買

  • 0.5% または 150円のいずれか大きい金額。

解約・返金ポリシー(メタル)

  • 契約後14日以内の解約: 利用状況に基づき一部/全額返金。ただし、メタルカードを発行・配送済みの場合はカード発行代金6,000円と発送料を請求。
  • 契約後14日超〜10ヶ月以内の解約:
    • 月額プラン: 以後の自動更新は停止。既払月額は返金なし。加えて違約金としてサブスクリプション2ヶ月分を支払い(当月次サイクル末日まで利用可)。
    • 年額プラン: 翌年以降の自動更新を停止。既払年額は返金なし(年額契約期間満了まで利用可)。
  • 契約後10ヶ月以降の解約:
    • 月額プラン: 以後の自動更新は停止。既払月額は返金なし(当月次サイクル末日まで利用可)。
    • 年額プラン: 翌年以降の自動更新を停止。既払年額は返金なし(年額契約期間満了まで利用可)。

2.7 両替の公正利用・週末手数料・回数(Revolut 日本)

  • 公正利用(平日・月次): スタンダードは月300,000円(または相当額)まで追加手数料なし。超過分は0.5%の手数料。プレミアム/メタルは追加の両替手数料なし。
  • 週末マークアップ: 夏季は土曜06:00〜月曜07:00、冬季は土曜07:00〜月曜08:00に行われた両替に手数料が発生する場合があります。スタンダードは1%、プレミアム/メタルは追加なし。
  • 回数上限: 両替は24時間で最大100回(外貨両替および貴金属取引に適用)。

注: 上記は日本向けの一般的な案内です。実際の適用はアプリの表示(プロフィール > ご利用プラン > 公正使用限度額・リセット日)および「Legal: Fees」に従います。


3. ユースケース別の適性

  • 高額な海外送金を低コストで行いたい: Wise が本命です。レートと手数料の総額が読みやすく、到着も速い設計です。
  • 旅行・EC 決済を安全に便利にまとめたい: Revolut が有力です。使い捨てバーチャルカードや口座分け、通知・予算管理の体験が優れます。
  • 単純明快な運用を求める: Wise。月額課金や複雑なプランがなく、費目が明快です。

4. セキュリティと運用

  • カードセキュリティ: Revolut の使い捨てバーチャルカードはオンライン決済の漏えいリスクを抑えます。Wise も2段階認証やカード凍結を提供します。
  • アカウント管理: 両者ともに即時ロック、プッシュ通知、上限設定が可能です。運用設計次第で被害面積を抑制できます。

5. 実体験:送金・決済の現場から

  • 海外の友人との送金は当初 PayPal と Wise を併用し、最終的には Wise だけで十分と判断していました。
  • ただし、友人が韓国を訪れた際に MasterCard 非対応の店舗・端末に遭遇し、Wise カード(MasterCard)が利用できない場面がありました。
  • 併せて、ソニー銀行は韓国ウォン(KRW)に非対応で、現地通貨の両替や引き出しの選択肢が限定されました。
  • Visa ブランドの Revolut を用意していれば、当該場面で決済可能性が高まり、運用のリスク分散になったと考えます。
  • 一方で、米国では Wise のみで支障なく運用できた実績があり、地域の受け入れ状況に差があることがわかります。

教訓として、送金の主軸は Wise、決済の可用性確保には Revolut(Visa)を補完とする戦略が、アジア圏を含む移動時の実務上の安定性を高めます。加えて、利用予定地域におけるカードブランド受入可否と通貨対応(銀行・アプリ双方)の事前確認を推奨します。


6. 実務的な選び分けの指針

  1. コスト最小化が主目標: Wise を第一候補に。レートと手数料の透明性が高く、総コストを把握しやすいです。

  2. 多機能と利便の最大化: Revolut Premium/Metal を検討。旅行頻度が高い、オンライン決済が多い場合にペイします。

  3. 併用戦略: Wise をメインの送金・両替に、Revolut をオンライン決済や予算管理に。カードブランドの多様化(例: Visa/MC)も副次効果を持ちます。

  4. 提携特典目当ての上位プラン選択: プラン付帯の提携サービス(例: VPNや各種サブスク、キャンペーン特典)は流動的で、提携解除・条件変更により提供が終了/改定される可能性があります。中核機能(両替枠、ATM無料枠、保険等)で採算が取れるかを基準に判断し、外部提携特典への過度な依存は避けます。


まとめ

Wise は「送金・両替の効率」に特化し、Revolut は「多機能の便益」を束ねます。どちらを選ぶかは、費用対効果をどの基準で測るかに帰着します。実務では上記指針に従い、必要に応じて併用するのが現実的です。

最終確認日: 2025-09-02

参考文献

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