Fly.ioが2026年10月に価格改定|Spritesは値下げ、Machinesのメモリは20%値上げ

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  1. 01Fly.ioから価格改定のお知らせが届きました
  2. 022026年10月1日からの変更
  3. 03SpritesはCPUとメモリがほぼ半額に
  4. 04Fly Machinesはメモリ料金が20%上がる
  5. 05ストレージなどは変更なし
  6. 06価格ページを見るときの注意
  7. 07自分の利用料金を確認するなら
  8. 08まとめ
  9. 09参考文献

Fly.ioから価格改定のお知らせが届きました

2026年9月22日5時59分、Fly.ioから価格改定のお知らせが届きました。新料金は2026年10月1日から適用されます。

この記事は9月22日の案内をもとにしています。料金と課金条件は2026年10月10日に公式資料を再確認し、以下の単価と計算例を更新しました。

今回の変更は、すべてが値上げされるわけではありません。AIエージェント向け実行環境のSpritesはCPUとメモリが大幅に値下げされる一方、Fly Machinesはメモリ料金が20%上がります。MachinesのCPU料金と、ストレージなどそのほかの料金は据え置きです。

2026年10月1日からの変更

主な変更をまとめると、次のとおりです。

対象変更前変更後変化
Sprites CPU$0.07 / CPU-hour$0.0385 / CPU-hour45%値下げ
Spritesメモリ$0.04375 / GB-hour$0.021875 / GB-hour50%値下げ
Fly Machines追加メモリ$5.00 / GB・月$6.00 / GB・月20%値上げ
Fly Machines CPU現行料金変更なし据え置き
Spritesストレージ現行料金変更なし据え置き

料金表の単位には少し注意が必要です。Spritesは実際に使用したCPU時間とメモリ時間を時間単位で計測します。Fly Machinesの追加メモリは、1GBあたりの月額です。

SpritesはCPUとメモリがほぼ半額に

Spritesは、AIエージェントが使うことを想定した永続的なLinux環境です。必要なときに起動し、作業していないときは休止できる仕組みで、CPU、メモリ、ストレージの使用量に応じて課金されます。

CPU料金は、1 CPU時間あたり0.07ドルから0.0385ドルへ変わります。

$0.07 → $0.0385 / CPU-hour

メモリ料金は、1GB時間あたり0.04375ドルから0.021875ドルになります。

$0.04375 → $0.021875 / GB-hour

2 vCPUと4GBメモリを720時間フルに使用すると仮定して、CPU・メモリ料金を計算します。従来の単価では226.80ドル、確認時点の新単価では118.44ドルです。ストレージ料金は含めていません。

内訳計算新料金
CPU2 CPU × 720時間 × $0.0385$55.44
メモリ4GB × 720時間 × $0.021875$63.00
合計$118.44

公式ページの計算例には不一致があります。 10月10日時点の価格改定ページには118.08ドルとありますが、同じページのCPU単価0.0385ドルで再計算すると118.44ドルになります。この記事では掲載単価からの計算値を使っています。

実際のSpritesはアイドル時にCPU・メモリの課金対象外の状態へ移るため、常時フル稼働させる例は、固定した構成での上限寄りの比較です。保存データのコールドストレージ料金は休眠中も残ります。それでも、CPUとメモリを多く使うエージェント処理では、今回の値下げの影響はかなり大きそうです。

Fly Machinesはメモリ料金が20%上がる

Fly Machinesでは、メモリ料金が1GBあたり月額5ドルから6ドルへ上がります。

$5.00 → $6.00 / GB・月

追加メモリが1GBなら月額で1ドル、4GBなら4ドル、8GBなら8ドルの増加です。小さなMachineでは差が限定的ですが、メモリを多く割り当てた構成や、複数台を常時稼働させている場合は影響が積み上がります。

一方、MachinesのCPU料金は今回変更されません。告知ページではCPUとメモリを組み合わせた新しいプリセット料金も掲載されているため、現在利用しているMachineと同じCPU・RAM構成を見比べるのが確実です。

このDiscord Botの構成では、料金表の例で月0.25ドル増

自分がFly.ioで動かしているのはDiscord Botです。構成はshared-cpu-1x@256MBで、Machine数は1台にしています。

案内時に確認した改定前価格と、現在の公式料金表で同じプリセットを比較すると、次のようになります。これは料金表の比較例です。公式資料では、月額は最安のAshburn(iad)・Secaucus(ewr)で30日間連続稼働した場合の金額とされています。筆者の稼働地域や請求実績を確認した金額ではありません。

構成改定前価格2026年10月1日以降差額
shared-cpu-1x@256MB × 1台$1.94 / 月$2.19 / 月+$0.25 / 月

月額表示を12倍した比較では、23.28ドルから26.28ドルとなり、差額は3ドルです。30日分の月額表示を使った概算なので、365日間の稼働料金そのものではありません。

改定前: $1.94 × 12か月 = $23.28
改定後: $2.19 × 12か月 = $26.28
月額表示を12倍した差額: $3.00

メモリ料金そのものは20%の値上げですが、プリセット料金には据え置きのCPU料金も含まれています。そのため、この構成のMachine総額は20%増ではなく、約12.9%増です。

Discord Botは基本的に常時接続させるため、稼働時間による節約は見込みにくい使い方です。Fly Machinesは秒単位で課金され、地域や月の日数によって実際の金額は変わります。Machineを停止している時間があればCompute料金はその分減りますが、停止中のルートファイルシステムには別途料金がかかります。また、この比較にはVolume、専用IPv4、通信量などの料金は含めていません。

5ドル未満の請求については、公式フォーラムの2024年7月の回答で、少額の請求書を免除する運用が説明されています。2025年11月の回答では、対象はPersonal organizationのみで、追加で作成したOrganizationは対象外とされています。正式な無料枠ではなく、2026年10月時点でも必ず適用されると保証する説明ではありません。当時の条件は「5ドル以下」ではなく5ドル未満で、5ドル以上なら全額を請求するというものです。

料金表の例では改定後も月額2.19ドルですが、免除を前提に無料と見積もるのは避けたいところです。実際の地域、ほかのリソースや通信量を含む請求額、Organizationの種類、請求画面での適用状況を確認する必要があります。

ストレージなどは変更なし

Spritesのストレージ料金は据え置きです。

Spritesストレージ料金課金される期間
Hot storage$0.000683 / GB-hourSpriteが稼働している間
Cold storage$0.000027 / GB-hourデータを保存している間(休眠中も含む)

Fly.ioの告知では、今回明記された項目以外の料金も変更なしとされています。MachinesのCPU、Spritesのストレージ、ネットワークやボリュームなどを含め、変更対象はSpritesのCPU・メモリとMachinesのメモリです。

価格ページを見るときの注意

この記事を書いている2026年9月22日時点では、通常の料金ページに10月1日より前の料金が表示されている場合があります。一方、価格改定の専用ページには10月1日以降の料金が掲載されています。

10月10日の再確認では、通常の料金ページにも改定後の単価が掲載されています。古いメールや検索結果と比較する場合は、改定前後の料金を混ぜず、価格ページの適用日と確認日を合わせて読む必要があります。

メール内のリンクはクリック計測用の長いURLでしたが、転送先は次の公式ページです。

https://fly.io/pricing-update/

自分の利用料金を確認するなら

Fly Machinesを使っている場合は、まず各Machineへ割り当てているメモリ量と稼働台数を確認します。

fly machine list

個別のMachine構成は次のコマンドで確認できます。

fly machine status <machine-id>

メモリ使用量に余裕があるなら、単純にサイズを下げるのではなく、実際の使用量やOOMの履歴を確認してから調整する方が安全です。月額数ドルを削るためにメモリ不足で落ちる構成にしてしまうと、さすがに割に合いません。

Spritesについては、改定前と同じ使用量ならCPU・メモリの従量料金は下がる方向です。月額プランを利用している場合は、含まれる使用量と超過料金を含め、自分の契約内容も合わせて確認する必要があります。

まとめ

2026年10月1日から、Fly.ioの料金が一部変更されます。SpritesはCPUが約45%、メモリが50%値下げされるため、AIエージェント用の実行環境としては使いやすくなります。

一方、Fly Machinesはメモリ料金が20%上がります。CPU料金は据え置きなので、影響は割り当てているRAMの量によって変わります。今回の256MB構成の料金表では月0.25ドル増ですが、メモリの多い構成や複数台運用では影響が積み上がります。実際の地域と稼働時間で、10月分以降の見積もりを計算し直しておいた方がよさそうです。

参考文献

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